海の男――『ネコナ・デール船長』
ネコナ・デール、ネコナ・デール、ネコナ・デール……
むむっ このけなみ!
絵本の表紙には、およそ海の男らしくない真っ赤な服に、同じく真っ赤なとんがり帽子をかぶった男が描かれています。
彼がネコナ・デール船長。
ネコナ・デール船長は、ねこをなでることで魚のいる場所も天気の変わり目も読めるのです。
母のようにやさしく、父のようにたくましい船長と乗組員たちの航海を描いたおはなし。
本の見返しに描かれた海原の地図といい、裏表紙の港の様子といい、わくわくする海の冒険を感じられる絵本です。
かっこいい船長といえば、『チムとゆうかんなせんちょうさん』を思い出します。
子どもの頃に読んで、海の男のきびしさと格好良さにわくわくしたものです。
ネコナ・デール船長は現代の船長と言えるかもしれません。